入浴によるメンタルヘルス対策

メンタルヘルスとは、「心の健康」を表す言葉です。メンタルヘルス不調には、うつ病や不安障害、適応障害といった精神疾患はもちろん、ストレスや不安、不眠といったなど、メンタルが影響して現れる症状も含まれます。
近年、メンタルヘルスの不調を訴える人が増加しています。コロナ禍により、世界的にも不眠症やうつ病の患者数が一気に増えたというデータもあるようです。
ここでは、メンタルヘルス対策として有効なセルフケアを紹介します。

日常生活の中で行うセルフケアとして有効なのが、入浴です。
人の体は、深部体温が下がると眠気を引き起こすメカニズムになっています。そして体温を低下されるのに有効なのが、入浴による体温上昇です。入浴によって体温を上昇させると、体温を下げやすい体になるといわれています。
このとき重要なのが、体に負担がかからないよう、ぬるま湯でゆっくり体温を上昇させることです。39度から40度くらいのお湯に、10分から15分程度入りましょう。入浴中に少しでもリラックス状態になるよう、入浴剤やアロマを使ったり、お風呂の明かりを落としたりするのも効果的です。

入浴後すぐは体温は下がりにくいため、就寝予定時間の1時間30分から2時間前には入浴を済ませておきましょう。ただ、その間に手足が冷え切ってしまうと、なかなか深部体温が下がらなくなってしまいます。
手足が冷えやすい方は、入浴後に靴下などを履いて体温低下を防ぎましょう。冷えてしまったら、湯たんぽなどで再び温め直すと、毛細血管が開いて深部体温を下げやすくなります。

もちろん入浴以外にもメンタルヘルス対策として有効なセルフケアはいくつか存在するので、日常生活の中にうまく取り入れてみましょう。